こんにちは、taikiです。
これまでに三角絞め研究所ではいろんな方に登場して頂きましたが、今回もスゴイですよ。
やりましょう。 https://t.co/qc8CfbweHd
— 青木真也 shinya aoki GO!! (@a_ok_i) 2019年1月15日
このブログの読者の皆様であれば、もはや説明不要の格闘家、青木真也選手に登場頂くことになりました。私もまさか青木選手に登場頂く日が来るなんて想像もしていなかったので驚いています。
前編では格闘家や柔術家のような格闘技を生業にする人が賢く生きる為の考え方を中心に一般人でも応用できる話を中心に聞いてきました。
お楽しみくださいっ!!
青木真也選手の基本情報
名前:青木 真也(あおき しんや)
生年月日:1983年5月9日
身長:180㎝
体重:ライト級
所属:フリー
出身:静岡県静岡市
主な格闘技歴:柔道、ブラジリアン柔術、総合格闘技
主な獲得タイトル:
第8代修斗世界ミドル級王座
第2代DREAMライト級王座
第2代ONE世界ライト級王座
書籍:
格闘技を生業にする人に持っていて欲しい3つの思考
本日は、総合格闘家の青木真也選手にお越し頂きました。青木選手にいろいろとお話を聞いてみたいと思います。本日はよろしくお願いします。
こちらこそよろしくお願いします。
思考1:合理的に数値に基づいて考える
もしかして、三角絞め研究所を読んでくれていたのですか??
私はインターネットが好きなネット住人なので、個人が運営しているネットメディアの強さを理解しているつもりです。
PVはそんなに多くなくても刺さる層にはすっごく刺さっていますよね。三角絞め研究所もそうじゃないですか。
青木さんのnoteも青木マニアに刺さっている個人メディアですよね。私も定期購読しています。
そのnoteの中でもたくさん刺さった文章があるのですが、特に「同世代に差をつけられ始めたけども、踏ん張って頑張る話。」が凄く好きです。20代で早くから活躍していた人が年を重ねて30代中盤になった時に、世の中がどう見えるのかが私にはない視点でとっても印象的でした。
アスリートの苦悩みたいなモノが刺さりました。
同世代が30歳すぎて表舞台で活躍するようになってくると自分の実力だと勘違いしていたことが、構造の違いに起因するものだと実感としてわかってくるのです。
大学卒サラリーマンの生涯年収を3億円と仮定すると1,000万円だったら30試合ですよ。プロ30戦って相当遠いですよね。最初の頃は全然貰えませんし。一時的に高いファイトマネーをもらったところで、長期的に考えたら全然高くないわけです。税金のことを考えると更に大変ですし。そこを考えずにワーキャー騒ぐのは頭悪い。
もちろんファイトマネー以外にも収入はあるからそれが全てではありませんが、長期的な目線で、合理的に数値で考えるとそうなります。
そして、こうやって合理的に考える格闘家があまりいないのが悲しい。ここの意識を格闘家の皆さんにもってほしいなぁって思うんですよね。
格闘家はスポンサーと交渉する際に「簡単に寝るな、ちゃんと口説け」と思っています。
何かを提供してほしいなら「この分を出してくれ、その変わりに俺はこれを提供する」といった感じで、頭で考えて交渉して欲しいですね。
格闘家のパンツは人と人の出会いの場であってプラットフォームなんですよ。
新しい発想ですね。
画像:和田竜光選手の試合用のパンツも三角絞め研究所との出会いの場!?
画像:青木選手とGOの出会いの場
そういえば、青木さんの著書「空気を読んではいけない」でもONEと契約した際に、UFCからのオファーと比較した上で、良い条件であるONEを選んだ話は、良い意味で合理的な判断をするなぁと関心しました。
ビジネスでは相見積もりを取って一番条件が良いモノを総合的に判断することはよくやりますが、不思議なことに格闘技になると相見積もりよりもUFCの一社購買なっちゃうんですよね。
相見積もり
業務上の価格見積もりで複数企業に見積もりを出させ、比較すること。よりよい条件を提示した企業を選ぶために行う。「あいみつ」と略されることもある。
出典:Weblio辞書
思考2:経験は資産!資産の有効活用を意識しよう
その労働者が自由を少しずつ手にして来ているのが最近の状況です。
僕の場合は、格闘ドカタとして賃金労働者的に働く一方で、書籍やnoteやセミナーでも稼ぐことが出来ています。キャリアが長くなれば、それまでのキャリアで積み上げてきた歴史という資産も積み上がって来ます。
そもそもアスリートって普通じゃない経験(≒資産)をしているのですから、その貴重な資産を豊かになるために活用するべきなんですよ。
アパレルがあって、道着やラッシュガードも販売していて、UNO Dojoもやっている。更に試合も出ちゃう。
しかも宇野薫コミュニティーの中心は、40歳から50歳ぐらいの宇野薫直撃世代で経済的にも豊かな層です。
100Athleticの服や道着っていろんな所で見かけませんか?
小麦化ってなんですか?
世の中グルテンフリーって探すの大変じゃないですか。小麦ってどこにでもいるんですよね。宇野薫選手も形を変えてどこでも出てくる(笑)
どれだけ課金チャネルを持ってるんだよって思いますよね。
画像:小麦!100Athleticを発見!
柔術だけを切り取っても道着やラッシュガードはもちろん、ドリンクボトルと言ったグッズがトライフォースでもCarpe DiemでもパラエストラでもSNSを通じて登場するし、宇野選手自身がムンジアルでも全日本選手権といった大会でも選手として登場します。まさに小麦!!
その上、私も直撃世代なので宇野さんが柔術の試合に出てくれるとなんだか嬉しい。
そうは言っても資産の有効活用が上手に出来る格闘家ばかりじゃないと思います。
言語に関して言えば、自分の言葉を獲得出来ている格闘家は少ない。アスリートであれば本田圭佑とか一部の人だけです。
ただ、言葉の獲得は、訓練の部分が大きいので、ツイッターでもブログでも下手でも良いからやることです。格闘技と同じでコツコツ積み上げることが大事ですね。
格闘家、特に強い選手は、頭を格闘技に使うことに関してはとても上手。しかし残念なことにその横展開が苦手な人が多い。
日々格闘技で頭を使っているんだから、横展開もどんどんチャレンジしてほしいです。それが出来れば格闘家はもっと豊かになれると思います。格闘家はコンテンツとしては特異なモノを持っているんですから。
知識の横展開は、慣れの問題だと思いますので、ぜひ格闘家・柔術家の皆さんにチャレンジしてもらいたいですね。
ネタばらしすると三角絞め研究所も私が仕事で使っていた知識を柔術に横展開させて記事を書いているだけだったりするんですよね。
世の中には、自分のポジションを明確にしない緩いメディアが多い。毒にも薬にもならない記事に意味はないし、事実を淡々と伝えるメディアなんてなんの役にも立ちません。
XXXXXXなんてクソですよ。XXXが水着になったとかどうでもいい(笑)
巨大なPVがなくてもコアなファンがいて、困った時にファンがサポートしてくれる小さなメディアは、ポジションを取らずに当たり障りのないクズ記事を量産する大きなメディアよりも存在意義があります。
パッチやラッシュガードを買ってくれた三角絞め研究所読者の皆さん、ありがとう。ニッチメディアとしてがんばります。
思考3:人の想いは巡り巡る。循環型人間関係
情けは人の為ならず
人に対して情けを掛けておけば、巡り巡って自分に良い報いが返ってくる※
誤り:人に対して情けをかけるとその人の為にならない
僕は格闘技の技について聞かれたら何でも話すし、教えてしまいます。また、Aoki AWARDという若手に奨励金を出す番組もAbemaTVでやっています。
これらをやる理由は、自分が何かを提供したら巡り巡って自分に返ってくると考えているからです。
AbemaTVで放送されていた格闘代理戦争3で、僕は推薦選手として古瀬選手をサポートしました。
自分で言うのもなんですがかなり手厚くサポートしました。
古瀬選手一人では会えないような人も引っ張って来ました。もちろん古瀬選手の為になればと思って考えた上での行動ですが、それ以上のモノが自分に返ってくると考えています。
大きなリターンのためにはどうしても先行投資が必要なことは、社会人として働いている皆さんはよく理解できるはず。
普通に考えてください、相手は女子高生ですよ。
その発想がおかしいと同時に、貧しいなぁって思ってしまいました。
人が儲かっているとか得しているように見えたら、自分が損しているように感じるのでしょうかね。ゼロサムの発想が残念すぎます。
世の中は巡り巡って循環しながら富を生産しているのですからプラスサムの発想で、積極的に人に何か与えて、その結果もっと大きなモノが返ってくると考えて欲しいんですよね。
ゼロサム
合計するとゼロになること。一方の利益が他方の損失になること。プラスサム
合計するとプラスになること。一方の利益が必ずしも他方の損失にならないこと。出典:MBA用語集を元に作成
青木さんがこういった価値観や思想を発信し続ければ少しずつ変化して、将来、「格闘家は合理的に数値で物事を考えることができて、知的・人的資産の有効活用も上手で、長期的な視点に立って人に投資することができるスゴイ人が多い」といった世界観を形成するかもしれませんよ。
新著:ストロング本能の話
私がこれまでの人生で経験してきたことは、格闘家に限らず一般の人にも応用可能な要素がたくさんあると思っています。
そのマインドセットや思考方法が皆さんのお役に少しでも立てばと思ってまとめました。
前作から私もアップデートされて考え方も進化していますので、ぜひ読んで頂ければと思います。
しかし、私が知っていたのは過去の青木真也であって、2019年の青木真也ではありませんでした。どんなマニアであっても本人のアップデートには敵わないわけです。
最新情報を含めて青木さんにもっとも詳しい青木マニアは私ではなく、青木さん本人であったことを痛感しました(笑)
また、出版トークイベントも2/25(月)に渋谷で開催を予定しています。イベント情報はツイッターでも発信していきますので、興味のある方はチェックしてみてください。
青木さん、ありがとうございました!
後編に続く。
まとめ:青木真也の思想は正統派の骨太なモノであった
いかがでしたでしょうか??
青木選手からのメッセージは、下記の3つのとてもわかり易いものでした。
- 合理的に数値で物事を考えよう
- 経験(≒資産)の有効活用をしよう
- 人に投資したら自分に返ってくると考えよう
主に格闘家に向けられた言葉でしたが、それ以外の方にも十分応用できる示唆に富む内容でしたね。1時間程度のインタビューでもなかなかインパクトのある内容を引っ張り出せたのですから、もっと強烈なメッセージが新著ストロング本能には収められているに違いありません。
青木選手は良くも悪くもその切れ味の鋭い強烈な言葉で人の心を揺さぶります。
ここまで読んで頂いたアンチ青木の皆様も何かを感じ取っているからこそ読んでくれたはずです。思考停止でアンチ青木にならずに青木選手のメッセージを自分なり思考してざわついた心を前向きに整えてください!
以上、「青木真也選手に聞いてみた!ストロング本能への道 前編」でした。
後編では、柔術やグラップリングをやっている人にしかわからないマニアックな話を聞いていきたいと思います。
お楽しみに!!
コメント
いつも素敵な記事をありがとうございます!
>大学卒サラリーマンの平均年収を3億円と仮定すると
こちらですが、生涯年収ではないでしょうか?
コメントありがとうございます。
おっしゃる通りで生涯年収ですね。修正しました!
[…] こんにちは、taikiです。 以前の青木真也選手のインタビュー記事(前編・後編)は反響が大きくて、多くの方から前向きなご意見を頂けました。青木選手とのインタビューでは、記事に収まりきれなかった面白い話がたくさんありました。その中の1つとして、青木選手が注目する橋本知之選手の話がありました。 […]
[…] […]