こんにちは、taikiです。
先日、読者の方々と企画会議なる飲み会をさせて頂きました。その中で柔術あるあるとして「柔術やって何をめざしているの?」という質問をよくされて腹立たしいというご意見がありました。この質問に関しては私も何度か聞かれたことがあります。今回はこの質問を掘り下げて、その背景にあるものと対策を考えてみましょう。
なぜ「そんなに柔術ばっかりやって何をめざしているの?」と聞くのか
人は何かしらの趣味を持っています。代表的な趣味としてよくあがってくるのは音楽鑑賞・読書・映画鑑賞でしょうかね。これらの趣味に対してこんなやり取りがされているのは見たことありますか?
こんな会話したことないですよね?あったとしたらあなた相当やべぇ〜ヤツですよw
この流れで見ると「そんなに柔術ばかりやって何をめざしているの?」がいかにおかしな事を聞いているかわかりませんか?趣味で本人が楽しくてやっているだけですよね。読書や音楽鑑賞と変わりません。
きっとこんな質問をする人は、自分は無趣味で本当は柔術とか格闘技をやってみたいけどやる勇気がないから心がざわついているだけです。
もしくは、「なんでお金にならないことにそんなに一生懸命になっているの?」と言いたいのでしょう。要は仕事にもならない事に一生懸命になる意味がわからないと。しかし、私が思うにそういうことを言う人に限って特別稼いでいるわけでもないし、孫正義や永守重信ぐらい本気になってお金になることをやっているわけでもないはずです。誰が決めたかよくわからない型や価値観に従って行儀よく真面目に生きているだけでしょう。そんな人達だって、かつては「行儀よく真面目なんて、クソくらえと思った」(By尾崎豊 卒業)ハズ!目を覚ませ!
他人の作った型にハマるな
世間には一般的に良いとされる誰が作ったかわからない型が溢れかえっています。その型が自分にあっているのか・あっていないのかも分からずに、とりあえずその型をあてて満足しちゃう人が多くいます。良い学校に入って、良い企業に就職して、勤め上げて年金暮らしといった人生観なんてまさに一般的に良いとされる誰が作ったかわからない型です。
先日、日本柔術界が誇る最高峰の選手である芝本先生のベリンボロセミナーに参加しました。その中でベリンボロの入り方を教えてもらったのですが、それまではベリンボロは相手の帯を掴んで回るものと思っていました。しかし、芝本先生の教えはその先を行っていて「帯からスライドさせて相手の腰を抱く」でした。おそらく世間一般に出回っているベリンボロは帯を掴んだまま回るという型なのでしょう。そんな誰か知らない人が作った型に収まらずに自分の型を作り上げていく芝本先生にベリンボロ最前線以上の楽しい人生の生き方まで教えてもらった気分です。芝本先生のような創意工夫をして自分の人生を生きている人からは絶対に「そんなに◯◯ばっかりやって何をめざしているの?」みたいな発言は出てこないでしょう。
人生も柔術と同じで、試行錯誤しながら世間に出回っている型をアレンジして、自分独自の人生を作るべきです。しかし、いちばん大事な自分の人生を周りの評価や世間体ばかりを気にして、他人が作った型の中で生きている人が多い気がします。そんな人が「なんでそんなお金にならないことにそんなに一生懸命になっているの?」と言った寂しい質問をするのでしょう。世間一般で良いと言われる大企業だって自分にあわなければ辞めたって良いし、安定していると言われる公務員だって精神が安定しなかったら辞めちまえ。
死の直前に誰もが口にする「後悔のことば」
終末期の介護ヘルパーの方の本で死ぬ直前に患者さんが口にしたと言われる言葉を集めた本があります。この中でもっとも後悔の言葉ベスト5的なランキングがありますが、その1つがこちらです。
もっと自分の幸せを追求すればよかった
古い習慣にとらわれ、慣れ親しんだ快適さや身体的な条件を言い訳にして、情熱を忘れてしまいます。あるいは、変化に臆病になって、他人の真似やいつも通りの自分のままで生きてしまう。そしていつの間にか、自然に笑って生きることができなくなってしまう…。
笑ってしまうような「無邪気な人生」を取り戻したいと、人生の最期になって初めて、心から後悔するのです。
出所:TabiLABO
死ぬ前に「もっと◯◯をやっておけばよかった」と後悔しても遅いんです。死ぬ前に後悔して死んでいくなら生きているうちにやりましょうよ。
ちなみに全く逆の生き方をされている方もいらっしゃいます。ビジネス界の巨匠、大前研一氏です。
全部やりましょう。
ちなみに私はなんと答えているのか
参考までに私の解答を紹介しておきましょう。
「私は、ワールドマスターで優勝することを目指して頑張っている」
と伝えていますが、これだとキャッチーさがないので「世界王者を目指して頑張っている」と若干アレンジしていますw
ここでいう世界王者とは「青帯オッサンの中での王者」であって、柔術家の皆様がイメージするムンジアルの黒帯の世界王者とは異なりますのでご了承ください。しかしウソは言ってないから許してw
まとめ:「死ぬ前に後悔したくないからやりたいことを精一杯やっているだけ」と答えよう
今日もどこかで柔術家の皆様に「そんなに柔術やって何を目指しているの?」という心無い質問が投げかけられているのでしょう。そんな時は、ああ、この人も誰が作ったかわからない型の犠牲者であって、他人の評価を気にしながら生きているかわいそうな人だと思いつつ、「目指すも何も死ぬ前に後悔したくないから、自分が好きでやりたいと思うことを精一杯やっているだけなんです。」と自信を持って爽やかなドヤ顔で言ってやってください。主体性をもって日々オリジナルの自分の柔術(+人生)を模索している事を誇りに思いましょう!
以上、「「そんなに柔術ばっかりやって何をめざしているの?」と聞かれたら言ってやれ」でした。
追記:
taka-boxさんの回答がかっこよすぎるので、紹介させて頂きます。
「己の限界!!」
これ、特に柔術をやっている女性は特によく聞かれているのではないでしょうか。ちなみに私は「何を目指してるの?」と聞かれたら「己の限界」と答えるようにしています。 https://t.co/asXkdgpWrP
— taka-box (@takahashi003box) 2018年9月13日
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