こんにちは、taikiです。
皆さんは、現在、もっとも勢いのある柔術家といえば誰を思い浮かべますか?
断定するのは難しいですが、その中の一人として黒帯昇格後、未だ無敗の石黒翔也選手は候補にあがるのではないでしょうか。
2021年末のARTでのプロ柔術マッチでの米倉選手との対戦、2022年1月の打撃ありルールでの今成選手との対戦は記憶に新しいですよね。
今回は、石黒翔也選手をお招きして、MMAを含めた今後の選手としての活動や最近はじめたSHOYA ONLINEという柔術教則動画サービスについて直接聞いてみたいと思います。
お楽しみください!
石黒翔也選手の基本情報
名前:石黒 翔也(いしぐろ しょうや)
生年月日:1996年9月18日
体重:ライトフェザー級
所属:CARPE DIEM
SNS:Facebook、Twitter、Instagram
動画配信サービス SHOYA ONLINE
主な戦績:
黒帯
2021 JBJJF 全日本選手権 優勝
選手活動の話
本日は、今、最も勢いのある柔術家、石黒翔也選手にお越しいただきました。
打撃ありのIREルールでの勝利を踏まえて、今後のMMAを含めた選手活動から最近開設したSHOYA ONLINEについてお話を伺えればと思います。
本日はよろしくお願いします。
こちらこそよろしくお願いします。
IREとかMMAの話
↑黒帯昇格後、無敗記録更新中
あれは本能というか、その場の勢いで打ちました。
またやってみたいですか?
↓こんな気分
『ドラゴンボール』より(C)鳥山明/集英社
私みたいな凡人には理解できません…
ただ、今はMMAよりもまずは本業の柔術を突き詰めるところまで詰めたいと考えています。国内のタイトルは獲得したし、強豪選手とも試合させてもらったので、海外で自分がどれぐらい通用するのか挑戦してみたいですね。
それもあって、11月のワールドプロは出ます。ムンジアルはポイントがないので出られないのですが、、、
ワールドプロとは
アブダビ・ワールド・プロフェッショナル柔術選手権。UAE柔術連盟(UAEJJF)主催のプロ柔術大会。
アラブ首長国連邦のアブダビで開催され、賞金が出る。
出所:Abu Dhabi World Professional Jiu-Jitsu Championship
ムンジアルとは
国際ブラジリアン柔術連盟(IBJJF)が主催するブラジリアン柔術の世界選手権。ムンジアル(Mundials)という通称でも知られる。
黒帯での出場には、IBJJF大会での入賞によって得られるポイントが必要。通常は80ポイントではあったが、2021年はコロナの影響を勘案し36ポイントであった。
2022年は未発表。
出所:Wikipedia、柔術ナビを元に三角絞め研究所作成
IBJJFのアジア大会とか全部なくなっちゃったので、ポイントはゼロです。
↑2019年12月黒帯昇格
出ようと思ったら5月までに海外のIBJJFの大会に出場してポイントを稼ぐしかありません。
ちなみに、以前のインタビューで「選手としての活動は30歳まで」と仰っていましたが、そこに変化はないのですか?
それもあってARTもIREも両方出場しました。これからも出場出来る大会は出ようと思います。ただ、今年は柔術の世界大会を優先したいです。
↑MMAよりもBJJが先!
柔術だけでも生活できることを証明したい
MMAに行くにしても柔術をやりきってからということですね。
道場でキッズを指導していると「僕も将来、柔術のインストラクターになりたい!」と言ってくれたりするのですが、そういうキッズ達の為にも、お金の問題でMMAに行ったとは思われたくないのです。
だからこそ、SHOYA ONLINEを頑張ろうと思います。
柔術ビジネスの話
選手引退後は道場をやってみたい
以前は選手引退後に自分の道場をやってみたいと仰っていましたが、その部分はお変わりないですか?
逆に選手のうちは、独立して道場を運営するよりも今の形で指導しながらの方が向いている気がします。
SHOYA ONLINEのキッカケは整理された情報がなかったから
それならば自分でわかりやすく情報を整理して作れないかと考えたことがキッカケです。
有料・無料問わず情報が大量にあると情報に飲まれて逆にわからなくなってしまいますよね。
こういう情報過多の時代からこそ、情報に飲まれないように整理されたサービスがあればなぁと考えました。
↓4つの枠組みで整理されています。
柔術の基本的な4つの枠組み
【パスガード】
・パスガードに加え、上からのバックテイクも含まれます。【ガードアタック】
・スイープそして極め技。【サブミッション】
・マウントやサイド、バックなどポジションからの極め技。【エスケープ】
ポジションを取られた状態からのエスケープ pic.twitter.com/6dglKIJ3U3— SHOYA ONLINE【公式】 (@shoyaonline) February 7, 2022
↓具体的にはこんな感じ。
全日本マスターに向けて
短期集中強化🔥#Day2
もう三角絞めが怖くない
【噛みつきパスの基本】 pic.twitter.com/j3NiEqsBSF— SHOYA ONLINE【公式】 (@shoyaonline) February 12, 2022
SHOYA ONLINEの将来像
地図を持って旅に出る的な。ツイートもしてましたね。
↓まずは、柔術を大きく捉えて全体を理解することが上達の近道!
初心者のうちに一つのアタックを磨こうとするのはお勧めしない。
まず全体像を掴む。柔術の流れを感覚で覚える。それぞれのガードをある程度理解する。相手をコントロールできるようになってきたら、そこから攻めを学ぶ。— 石黒翔也 (@syoyabjj) January 17, 2022
僕自身も青から紫帯の頃はデラヒーバとベリンボロばかりやっていて、途中で行き詰まり、茶帯になって基礎からやり直した経験があります。そんな自分の経験も踏まえて、必要な要素は動画に落とし込んでいます。
自分も色帯の時はその思考でしたし、白、青帯くらいまではそんな感じでも勝てるんですけど茶帯黒帯になってくると基礎がある人とない人ではかなり差がつきます。
シンプルな技しか使ってないのに強い人、どこの道場にもいますよね。
そういった強さが長期的には必要になってくると思います。— 石黒翔也 (@syoyabjj) November 14, 2021
様々な機能を一気に提供にすると運営サイドも利用者側もパンクしちゃうので徐々にですが、会員さん同士で交流出来るような機能もつけたいし、リアルでの練習会もやりたいですね。
それでは最後になりますが、石黒さんから一言お願いします。
また、SHOYA ONLINEの運営者として皆さんに喜んで頂けるようなサービスを作っていきますので、会員登録お願いします!
SHOYA ONLINEに登録して頂いた方は、「こんな機能が欲しい」「こういう動画が欲しい」といったご意見を頂けると大変助かります。登録して頂いた方々を少しでも強くするお手伝いができればと思っていますので、SHOYA ONLINEをよろしくおねがいします!
石黒さん、ありがとうございました!
まとめ:迷いがないことはいいことだ
石黒選手のまっすぐで正直な性格が溢れ出るようなインタビューでしたね。2019年のインタビューでも感じましたが、将来の夢がブレず、現在位置を正しく認識し、それに向けてやるべきことコツコツと積み上げている感が伝わってきて20代の若者とは思えないような安定感があります。
MMA挑戦も個人の欲以上にもっと大きなモノを見据えていて、こういう選手の活躍が柔術に人を呼び込むし、SHOYA ONLINEのような新しいサービスも立ち上がるんだろうなぁと実感しました。
石黒選手のテクニックはもちろん、それ以上に前向きで真っ直ぐなマインドに学びたいですね。
以上「石黒翔也選手にMMAとかSHOYA ONLINEについて聞いてきた」でした。
あわせて読みたい
石黒選手の2019年のインタビュー記事です。ブレない軸の強さが今回のインタビューとあわせて読んで頂けると感じ取れます。ぜひお読みください!
オマケ
足節十段、今成正和選手との打撃ありのIREルールの試合です。