こんにちは、taikiです。
年末年始にART、IREといったプロの柔術・グラップリングの大会がありましたが、皆さん、見ましたか?
そこで大活躍した石黒翔也選手の『ベリンボロベーシック講座』という教則動画を購入しました。
この教則動画がベーシックということもあってとってもシンプルなのです。情報過多時代の真逆を行く発想で、見事なアンチテーゼ(反対の意見、対立する理論)にもなっていて、いいなぁと思いましたので取り上げてみたいと思います。
時代は情報過多である
SpotifyやApple musicに代表されるように、現在は膨大なコンテンツ見放題のサブスク全盛時代です。
サブスクとは
サブスクリプション(subscription)の略で、「料金を支払うことで、製品やサービスを一定期間利用することができる」形式のビジネスモデルのこと。語源としては、雑誌の予約講読や年間購読という意味からきている言葉。
そこにYoutube系の無料コンテンツも流れてくるんですから、いくら時間があっても足りません。
当然、柔術界もサブスクトレンドはあって、有名なところだとArt of Jiujitsuや、Caio Terraだったり、国内だとTri-Forceあたりでしょう。
皆さんは、それらのサービスをどれぐらい有効に使えておりますでしょうか?
私はいくつか加入しましたが、多すぎて見なくなってしまいました。
そんなサブスク全盛の情報過多時代に逆を行くのが『ベリンボロベーシック講座』です。
無駄を削ぎ落として、本当に必要なものだけに削りに削った印象があります。
『ベリンボロベーシック講座』の中身を見てみよう
全体の構成:とにかくシンプル
『ベリンボロベーシック講座』は5つのテクニックしか入っておりません。シンプルですね。
- デラビーバからのベリンボロ
- デラヒーバからのツイスターフック
- デラヒーバからのクラブライド
- デラヒーバからのマウントポディション
- レッグドラッグからのベリンボロ
テキストのみだとわかりにくいので図解してみましょう。
デラヒーバからのダブルガードを起点にして、バック、マウント、レッグドラッグがゴールというわかりやすい構成です。
4年前にベリンボロマップという記事を書きましたが、当時よりも技術体系自体が洗練されてきた感があります。
白帯〜青帯でベリンボロやってみたい方にオススメしたい教則動画ですね。
解説がわかりやすい
今回の教則動画を見てもっとも参考になったのはクラブライドの解説でした。
せっかくなので過去に購入したベリンボロの教則動画のクラブライドも見てみた。「足を入れてからそのままベリンボロするようにまわる」と言ってないまでも、普通にみんなやっていて、同じ動きでも意識するポイントが人によって違うんだなぁと思った。クラブライドの理解が進んだのが嬉しい。
— 三角絞め研究所 (@triangle_chk) January 7, 2022
手順がわかったと言うよりも原理を理解できたのでしょう。
他にもレッグドラッグからのベリンボロの説明も原理が非常にわかりやすく、言語化がうまいなぁと感じました。
追記:
石黒選手も「技は暗記ではなく理解」と仰っています。覚えようとせず理解しようとしましょう!
この図解がめっちゃわかりやすい!!
技って暗記じゃなくて、理解だから言葉以外のアプローチが落とし込みやすい!
ぜひ皆さんご覧ください💪 https://t.co/umUS8GAlsX— 石黒翔也 (@syoyabjj) January 20, 2022
物事は進化するとシンプルになる
話は少しかわりますが、以前、芝本選手がインタビューで「現在の方が不要なモノが削除されてシンプルになっている」と仰っていました。
『ベリンボロベーシック講座』のシンプルさは進化した結果のシンプルさであって、同じ技でも時代とともに進化する、だからこそトップ選手がアップデートした最新の教則動画は意味があるんだなぁと実感しました。
既に知っている技でも最新のモノは見る価値があるわけです。
まとめ:コレクションからセレクションの時代へ
サブスク見放題系サービスがあふれると、逆に無駄の削ぎ落とされたシンプルなモノのありがたさが際立ってきます。
情報過多時代だからこそ逆のシンプルさを追求することは、柔術で言えば、右のアタックばかりだと防がれるので逆方向も入れるみたいなものでしょうか。
情報に飲み込まれることなく、必要なモノを選別してスマートに暮らしたいですね。
以上『「ベリンボロベーシック講座」が情報過多時代のアンチテーゼと思った話』でした。
あわせて読みたい
ベーシックではなくベリンボロの中級〜上級編がみたいという方は、橋本選手のDela66がオススメです。解説記事もありますのであわせて参考にしてみてください。