こんにちは、taikiです。
最近、道場でラペル技ばかりやっていたらラペル技を使う人とラペル技を対策する人が増えてきました。
「これぞ切磋琢磨!!」と前向きに捉える一方で、やっぱりやられるのは嫌なので私なりに勉強をしています。
今回のお題に選んだのがこちら。
ルーカス・レプリ先生のラペル対策を集めた教則動画です。
こちらの教則動画をベースに、ラペル技を解明していきましょう。
ワームガードとは
本題に入る前に、ワームガードの説明をしておきましょう。
ワームガードとは、相手のラペルにラッソーをした状態から、そのラペルを相手の対角の膝裏に通した状態です。
具体的にはこんなイメージ。
これはディープデラフックが入っちゃってるけど、「道着が相手の足に絡まって自分の膝裏に通された非常に動きにくい状態」をイメージしてくれればOKです。
ラペルガードマップで全体像を掴む
熱心な読者は既におわかりだと思いますが、私は最初に全体像を抑えます。
今回も全体像を掴みました。
まずはラペルガードには状態がザックリと5パターンあります。
- Ph0:何も掴んでいない状態
- Ph1:ラペルを持っている状態
- Ph2:ラペルラッソーを作っている状態
- Ph3:ワーム/スキッドガードの状態
- Ph4:ワームガードにもう一つ何かがついている状態
図解するとこんな感じ。
フェーズが進めば進むほど攻めている側は有利だし、攻められている側は不利になります。
この教則動画はそれぞれの状態に応じて解説してくれています。
収録とフェーズの関係はこんな感じ。
Disk1:Lapel Grip/Lapel Lasso
Disk1では、ラペルを単純に持たれた状態とラペルラッソーを作られた状態について解説しています。
Disk2:Squid Guard
Disk2ではスキッドガードについて解説しています。
スキッドガードは私自身の研究が追いついていないので、今回の記事ではカット。
ある程度全体が見えてきたら改めて記事にさせてください。
気長にお待ちいただけると嬉しいです。
Disk3:Worm Guard
Disk3では主にワームガードとその派生系について収録しています。
- ワームガード
- ワームガード+リバデラ
- ワームガード+ディープデラフック
- ワームガード+シングルX
リセット技も収録されていますが、カウンターのパスガードが中心で収録されています。
Disk4:特殊技
Disk4では、ワームガードからディープハーフに行ったり、アームバーを狙ったりといった特殊技、ダブルラッソー(ラッソー+ラペルラッソー)といった変わった状況について収録されています。
右でラペルラッソーを作り、左で普通のラッソーを作るってダブルラッソーってあまりみたことないですよね。
ラペル対策の基本原則を抑えよう
ここからは私が教則動画を見て考えた原理原則について述べてみたいと思います。
ラペル技を学ぶ上でこの3つをまずは抑えるべきなのかなぁと考えました。
- まずはリセット技を覚える
- パスガード方向の規則を知る
- 異次元カウンターは最後にやる
それぞれ順を追って解説してみましょう。
まずはリセット!フェーズを戻す
まずは難しいことを考えずに、作られたラペルやガードを元に戻すことです。
ラペルを握られたら、それ以上作られないように制御する。
ラペルラッソーを巻かれたら解除する。
ワームガードを作られたら解除する。
とにかくリセットして元の状態に戻します。
襟を持たれたら切るし、スパイダー作られたらはずすみたいなことをラペルでもやりましょうということです。
ラペルに限らず、柔術の大原則ですよね。
パスガード方向の原則
ワームガードをセットされた後に、カウンターとしてパスガード技が無数にあります。
教則動画を見ていると、ワームを作られた状態でのパスガードの方向性に規則性があるような気がしました。
その規則性とはズバリ、これです。
リバデラ+ワームの場合
ワームのある方向(ラペルを持たれている方)に行く。
自分の左側でワームをセットされたら左側にパス(要はリバデラvsクロスニーの展開)。
「ワーム」「ワーム+ディープデラ」「ワーム+シングルX」の場合
ワームのない方向(ラペルを持たれていない方)に行く。
自分の左側でワームをセットされたら右側にパスです。
もちろん例外はあるのでしょうが、基本的にはワームのない方向にパスガード。リバデラ+ワームは逆と覚えておけば良いのではないでしょうか。
最低限進むべき方向だけでも覚えていれば、よりワームが効く方に自ら突き進むという大きな誤ちは回避できるでしょう。
今回の教則動画での学びはこのことな気がしています。
異次元カウンター技
ワームガードをセットアップされてからディープハーフを経由してバックに行ったり、アームバーを取りに行ったりという異次元技はあります。
できればカッコいいのですが、優先順位としては少し下げても良いのではないでしょうか。
これらを出来るようにするのであれば、リセット技、カウンターのパスガードができたほうが実践的な気がします。
この3点を抑えた上で、各状況毎に丁寧にさらっていくと効率よく頭に入ってくるのではないでしょうか。
覚えやすいように情報を整理してはじめて覚えられるのです。
まとめ:ラペルの処理は早めに
三角絞めに入ってから逃げるよりも、三角絞めに入れられる前に対応する方がリスクは少ないでしょう。
ラペル技も同じです。
何事も事態が深刻になる前に、対策を打ったほうが対応が良いことはいうまでもありません。
ワームガードを作られてから解除したり、カウンターを狙うよりもラペルラッソーの段階でリセットを覚えれば未知のラペル技も恐くなくなります。
「リセット技」「カウンターパスガード技」「異次元カウンター技」の順番で学んでいけば、自然とアタックも出来るようになるでしょう。
ぜひ食わず嫌いせずに、柔術未開の地であるラペル技に取り組んでみてはいかがでしょうか。
新しい柔術の世界を切り開けるかもしれませんよ。
以上「ラペルガードマップで理解するラペル対策」でした。
(スキッドガードはもう少し研究が進んだら記事にするので気長にお待ち下さい)
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芝本先生のラペルセミナーは非常にわかりやすいのでオススメです。