草刈りはスイープ技じゃなかった話

こんにちは、taikiです。

柔術をはじめた初期の頃に習う代表的な技に草刈り(トライポッドスイープ)があります。

シンプルで支点や力点が物理っぽい、いかにも柔術的な技ですが、スパーリングや試合になるとこの技が活躍しているのを見る機会が激減(する気が)します。

先日、私もスパーリング中にたまたま草刈りのポジションになり、試みましたがスイープ出来ませんでした。

それを見ていた先生にこんなことをいわれました。

 

青帯くん
先生

草刈りだけだとトップをとるのは難しいから、次の技も合わせて用意しておきましょう。

 

これがめちゃくちゃ腑に落ちました。

今回は草刈りと相手を崩すことについて考えてみたいと思います。

草刈りは相手を崩す技

草刈りは基本的なスイープの技として習いますが、スイープしてトップを取るための技ではなく、相手を崩す技と割り切ってしまうのはどうでしょうか。

相手のベースが崩れないことには、スイープも無ければ、極め技が決まることもありません。

何事も相手のベースを崩すことから始まると考えれば、「最初の頃に習う基本的な技」も「相手を崩して攻めるキッカケを作る技」になります。

そう考えたら、非常にスッキリしました。

技と技のつなぎ目を意識しよう

『オールラウンダー廻』というアマチュア修斗を舞台にした格闘技漫画をご存知でしょうか。

その中で「打・投・極」に優れた選手でも切り替わる瞬間は鎧のつなぎ目みたいなもので脆いという話があります。

この話を柔術に置き換えて考えると、技と技のつなぎ目(キワの攻防ってやつ?)を埋める技こそが草刈りなのではないでしょうか。

『オールラウンダー廻』2巻 遠藤浩輝/講談社

まとめ:技をつなげよう


道場のクラスで習う技は単品で完結する技が多いでしょう。

しかし、実践では単品で通じることはあまりなく、技と技をつなげてはじめてスイープやパスが出来るようになります。

トップ選手は技と技をつなぎ続けて循環して、技が永久に途切れないという究極の状態にあるようです。

私のような一般会員にはなかなかその領域まではいけませんが、常に「次の手」を用意した状態で仕掛けたいですね。

以上「草刈りはスイープ技じゃなかった話」でした。

オマケ

進撃の巨人と草刈り

進撃の巨人で、バトルの中に草刈りをやるシーンがあります。

『進撃の巨人』11巻/諫山創,講談社

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オールラウンダー廻

柔術シーンもよく登場しますし、めちゃくちゃ面白いのでぜひ読んでみてください。

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