こんにちは、taikiです。
全日本マスターや全日本選手権が発表され、少しずつ柔術が戻ってきていますね。
出場費が高かったり、無観客だったり、道着が2着必要だったりとまだまだ通常運転というわけにはいきませんが、少しずつ日常が戻ってくることが嬉しいです。
私の柔術に関しては、芝本幸司選手の教則動画『限界突破xモダン柔術サバイバー』を自分の柔術に取り込もうとよく見ています。
まだまだ、試行錯誤の段階ですが、私なりにこの教則動画とレッグドラッグの全体像が見えてきました。
今回はこの教則動画とレッグドラッグについて、私がこうしたら効率よくレッグドラッグを学習できるなぁと思ったことについてまとめてみたいと思います。
『限界突破xモダン柔術サバイバー』の再構成
私は教則動画を最初から見ていると途中で挫折してしまいます。そうならないためにも全体像を掴んだ上で、自分の優先順位が高い部分からみるようにしているのはこれまでにも何度か記事にしてきました。
熱心に三角絞め研究所を読んでくださっている方にはおなじみの目次を読み解いて自分なりに再構成するアレを今回も当然やります。
『限界突破xモダン柔術サバイバー』の収録内容
芝本先生のこちらの教則動画は、トップからガードを作られた時のカウンター技が多数収録されております。
いつものように目次を見てみましょう。
各ガードごとに3つずつ動画が収録されています。
特定のガードに対して3つのカウンターというのはバランスがいいでしょうが、私にとってはこんなにたくさんは覚えきれません。
また、ワームガードに関しては使うこともないし、使われたら作られる前にブチブチ切ることにしているので優先順位としては一旦下げました。
HUBポジションの話
私が以前書いた「三角絞めにゴールを絞ったらやることが整理されて、試合でも勝てるようになった」という話を覚えておりますでしょうか。
三角絞めをHUBポジションとしてとにかくそこを目指すという内容です。
HUBとは
中心となるところ。中枢。拠点。
出所:Weblio
こんな図のイメージですね。
LLDをHUBポジションにしてみる
収録されている動画は、カウンター技が多く、サイドポジションやバックをとって終わる技が多いです。
そこで技の途中段階におけるHUBポジション、特に半身で寝っ転がった状態のレッグドラッグ(Lying Leg Drag、以下LLD)に注目してみました。
LLDを経由する技がこれだけあります。
2、5、6、8、9、16に関しては、HUBポジションとしてLLDを経由することもあり、入り方を覚えてしまえばその先の展開は同じです。
ここから攻略していった方が効率良さそうな気がしてきませんか?
応用編:トップもボトムもLLDに統一すると更に覚えやすくなる
ここから先は、『限界突破xモダン柔術サバイバー』の枠を取っ払って考えてみましょう。
そもそもレッグドラッグ(以下LD)に対して、どんなイメージをお持ちでしょうか?
ミヤオとかメンデスがよくやる技?
ベリンボロとセットで使っている人が多い技?
ボトムポジションからベリンボロと組み合わせて使うことが多いですよね。「ベリンボロを仕掛けたけど、相手との密着度や足の入り方からLDに切り替えた」といった経験がある方も多いと思います。
今回収録されているテクニックは、カウンター技ということもあり、自分がトップポジションにいます。
LLDをトップポジションから経由する技を選びましたが、実はボトムポジションからもLLDは狙えます。
LLDはトップからもボトムからも狙える!!
マップにするとこんな感じ。
トップからでもボトムからでも同じHUBポジションを狙えるとすると相当効率的な感じがしませんか?
ゴールは同じなのですから、考えることが減って迷いがなくなります。
芝本選手がどのように考えて今回の教則動画を作ったのかは本人に聞かないとわかりませんが、過去の『ベリンボロ』や『ベリンボーロZ』からの流れを考えると「トップポジションでも自分が得意とする形に持っていく」ことを意識はしていたのではないでしょうか。
試行錯誤を繰り返して進化してきた芝本選手の足跡が少し見えた気がします。
まとめ:教則動画から自分に必要な情報を抜き出そう
今回は、『限界突破xモダン柔術サバイバー』を題材にして、教則動画から自分用に情報を再構築することについて考えてみました。
教則動画は何も考えずに最初から見始めると途中で力尽きてしまいます。
今回紹介したように、自分にとって必要な部分から優先順位をあげて見ていくといった見方であれば、退屈することはなさそうですし、記憶への定着度もあがってくるでしょう。
「柔術の技は複雑で覚えるのが大変」とか「物覚えが悪いから技が覚えられない」と考えている方(私もそうでした)も多くいらっしゃると思いますが、「覚えやすい形にしてから取り掛かってみる」のはいかがでしょうか。
なんとなく教則動画を見るのではなく、自分の知識と連動する情報として再構築した上で効率的に強くなることも柔術の一部なのかもしれません。
以上「レッグドラッグから逆算して効率的に教則動画を学習する話」でした。
参考文献
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以前、柔術の練習をしなくても柔術が強くなる方法について記事に書きましたが、言ってしまえば今回のHUBポジションの話です。自分の技の整理に参考になれば嬉しいです。