こんにちは、taikiです。
三角絞めに入っちゃったけど、どっちに回ると逃げやすいのかわからなくなっちゃったことありませんか?
先日、練習後に三角絞めの逃げ方に関する話になりました。
先日、練習後に三角絞めの逃げ方で左右どっちに回るかわからなくなるという話になった。冷静に考えればわかるけど、試合中に三角に入っちゃった後で0.1秒で判断しろと言われると難しい気がする。
ということで、「三角絞めの逃げ方を合理的に考えてハックした話」という記事にしちゃえと考えました。— 三角絞め研究所 (@triangle_chk) February 20, 2020
三角絞めから逃げる際に、自分のどちらの腕が内側にあるか(=相手の足の組む方向)によって逃げ方が当然異なります。
しかし、頭で理解していてもスパーリングで突然その状況に陥ったら判断できなかったということは誰しもが経験したことがあるでしょう。
今回は、三角絞めに入ってしまった時に絶対に迷わない逃げ方について考えてみましょう。
三角絞めの逃げ方おさらい
絞まらない方に逃げる
三角絞めに入っちゃったら、まずは絞まらない方向に逃げるって習いますよね。
担いじゃう
逆に絞まるリスクはあるけど、一気に担いでパスしちゃう人も結構います。
デカイ筋肉を使って逃げちゃう
相手の足の力から逃げるには、それ以上に大きな筋肉である背筋を使って後方に逃げる方法もあります。
ざっくりまとめるとこうなる
細かいことを言い始めるといろんな矛盾が出てきてしまいますが、そこは一旦飲み込んで頂いて、鳥の目(※1)で三角絞めの逃げ方を見るとこんな感じじゃないでしょうか。
自分の右腕が三角絞めの内側の場合(相手の右足が肩の上)
- 左側に回る:スタッキングパスで潰す(極めとスイープリスクあり)
- 右側に回る:絞めを緩めつつパス(腕十字のリスクあり)
- 後方に逃げる:足と背筋を使うので三角からは抜けやすい(スイープリスクあり)
逃げる方向は3つあるようです。(本当はもっとあるのはわかっています)
左右が逆になるとどうなるか
ここまでは極められる人の右腕が内側の前提でしたが、極められる人の左腕が内側になるとどうなるでしょうか。
左右を入れ替えて考えてみましょう。
左右の逃げ方が変わる
左右が変われば、当然、逃げ方も左右逆になります。
↓こうなります。
自分の左腕が三角絞めの内側の場合(相手の左足が肩の上)
- 左側に回る:絞めを緩めつつパス(腕十字のリスクあり)
- 右側に回る:スタッキングパスで潰す(極めとスイープリスクあり)
- 後方に逃げる:足と背筋を使うので三角からは抜けやすい(スイープリスクあり)
なんて当たり前のことを言っているんだと思った方、ホントおっしゃる通りです。
おっしゃる通りなのですが、すべての技を左右等しく出来ます??
ちなみに私は出来ません。得手・不得手があります。
柔術のテクニック動画は
たとえ自分の得意な技でも
右と左が違えば頭の中で
理解しにくく違和感があるのは
僕だけじゃないはず!— xspinmasterx (@spinmaster_) February 21, 2020
↑私だけじゃありませんでした。
実際に左右変えて三角絞めをスパーリングでやってみたらどうなったか
私は右足が上に来る(相手からしたら右腕が内側)三角絞めをよく使いますが、技がバレている練習仲間だと警戒されて入りづらいので、左右逆にして試してみました。
1回のスパーリング中に左右逆にして2回(即ち1回目の三角絞めは形に入っても捨てる)かけたのです。
そうしたらこんな感じの結果になりました。
- 置かれている状況を判断して逃げる人(40%)
- 左右関係なく普段パスする方に逃げようとする人(60%)
要は「冷静に考える人」と「本能で動く人」でしょうか(笑)
前者に関しては、左右変わると混乱してわからなくなるという意見があり、後者に関しては「いつも担げるはずなのに、なんだか担げないなぁと思った。」といった感じでした。
どっちも一長一短かなぁという気がします。
おすすめは後方に逃げる
そこで私がおすすめしたいのは、後方に逃げるです。
これをオススメする理由は3つあります。
- 左右考えないですむ(脳ミソ負担を減らす)
- 左右を考えないから初動が速くなる(相手に作らせない)
- 初動が速ければスイープリスクも抑えやすくなる
0.1秒で判断しろと言われたら後方に逃げるが一番じゃないでしょうか。
左右を考えないことが追い込まれた状況においてはとてもありがたかったりしませんかね?
もちろんスイープされるリスクはゼロにはなりません。そこは許して。
実際に試合でも使っていた
実際に試合で三角をやられた時に後ろ方向に逃げていました。
まぁ、尻もちついちゃったからそうなったのかもしれないけど。
まとめ:合理的に考える楽しさも柔術
柔術には無限の技があります。それこそYoutubeやSNSを覗けば無限の世界が広がっていてとてもじゃないけど覚えきれません。
だからこそ、技を取捨選択して絞ることが必要でしょう。
その取捨選択の過程で合理的に考えること自体も柔術の楽しみ方だったりするのではないでしょうか。
私は今回の話が絶対的な正解とは1ミリも思っていません。
人によってそれぞれだと思いますので、ぜひ自分なりに合理的に考えて柔術をハックしましょう。
以上「三角絞めの逃げ方を合理的に考えてハックした話」でした。
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文中にあった鳥の目についてはカイオ・テハの記事をご参照ください。