こんにちは、taikiです。
どうしても筋トレが好きになれない方いますよね??私と仲良く慣れそうですw
強靭なベースを手に入れるためにフィジカルトレーニングの必要性を感じてケトルベルとバトルロープにチャレンジしたのですが、続きませんでした。ケトルベルはフォームが自分ではよくわからず、腰に負担がやたらとかかるので断念。バトルロープはやった後に疲労困憊になり日常生活に支障が出たため断念。しかし、どうしても体幹を強化してベースの強さを手に入れたかった私は、考えた末にたどり着いたのがインナーマッスルのピラティスでした。
2017年3月にはじめたピラティス歴も5ヶ月になりました。このあたりでピラティスが柔術に役に立つかを検証してみようと思います。
そもそもピラティスってなにそれ?美味しいの?
マスカルポーネチーズとココアが織りなす食べる芸術作品の事です。。。それティラミス、、、、、つまらん。
ピラティスです。
ピラティスとは?
体幹の深層筋を用い、動的コントロール力を向上させる筋バランス調整法のひとつと位置付けられます。ピラティス氏が第一次世界大戦中にドイツ人強制収容所で、仲間達にリハビリテーションの指導したことが始まりと言われます。こんな人にオススメ:
スポーツなどパフォーマンスの向上のために
体幹を鍛え身体に軸をつくりたい方
怪我のリハビリと予防、機能改善をしたい方
集中力、精神力を向上させたい方出所:ピラティスアライアンス
柔術家の皆様にわかりやすく説明すると、トップポジションでスイープされにくくなるトレーニングです!(もちろんそれ以外の効果もたくさんある)
最近、柔術界で注目をあつめるモデル兼柔術家の東あずささんもピラティスをはじめたようです。
なぜピラティスを始めたのか
ピラティスに辿り着くにまでには、下記の5つのプロセスがありました。
- トップポジションですぐにスイープされるという課題であったので、体幹を鍛えて安定したベースを作りたかった
- ベース強化の為にやったケトルベルは正しいフォームが自分ではよくわからず、腰に負担が掛かるだけなので断念
- 筋トレはトレーナーをつけて強制的にやるのが効率的とエーゲン先生が言っていた事を思い出した
- 2月の全日本マスターの1週間前に人生初のギックリ腰になって、何か対策を打とうと思った
- ピラティスは腰痛にも効き、体幹も良くなるし、アスリートがやっているらしいと聞く
- 「柔術 ピラティス 効果」等で検索しても欲しい情報が全く出てこず、誰も検証してないのなら俺がやってやろうと思った
こんな流れで、ピラティススタジオを検索すると道場の2軒隣に発見しました。これは便利と思い、入会しました。
ピラティスのレッスンは実際にどんな感じだったのか
2月の終わりに体験を受ける。その効果は全くわからないし何が楽しいのか全く謎。謎すぎてビックリするが、最低でも6ヶ月はやってみようと決意して入会。
ピラティス入門1-2ヶ月
2ヶ月経過、レッスン回数1時間×8回。
「背骨を一つずつ動かす」ということを何度も言われるが、正直良くわからない。よくわからないが、ピラティスに行ってそのまま道場に行くとその日はぐったりする。ピラティス単品ではイマイチ面白くなし、柔術への影響は皆無。ピラティスの先生達の人柄と愛想の良さが救い。会員さんに積極的に声を掛けて、一生懸命頑張っている姿が胸を打つ。真摯に働く姿は美しい。これがなかったら辛かった。
3ヶ月経過 プライベートマシンレッスンを受ける
入会と同時にプライベートレッスン1回無料券がもらえるので、マシンを使ったレッスンを受けてみる。やることは普段のクラスと大きくは変わらないけど、機械を使って更にやりやすくしているのか?レッスン終了後、先生に「普段よりも体を使えていた」と言われるがまだよくわからない。翌日、腹筋から背中が凄まじい筋肉痛になる。背中から肋骨の奥のほうがとにかく痛い。これがインナーマッスルか。
そして、慣れてきたこともあり、Basicという入門クラスからflowという中級クラスにレベルアップ。Basicの時はツライと感じることは殆どなかったが、flowクラスはめちゃくちゃしんどい。柔術で言うとビギナークラスからレギュラークラスになったイメージか。M体質なワタクシはこのぐらいキツイ方が楽しい。当然レッスン後、毎回筋肉痛になる。この感覚は柔術をはじめた頃に味わったアレだ。柔術でスパーリングに慣れた身体でもまったく関係なく筋肉痛は襲ってくる。今まで使っていなかった筋肉が使えるようになってきたのだろう。これはグッド。
また、先生によると「背骨を曲げるのは上手く出来るが伸ばすほうが苦手」との事。コンバットベースも弱くて、トップポジションが苦手なわけだ。普段の動きや身体のクセがそのまま柔術に出ていることがなんとなく分かる。
先生に道場にブラジリアン柔術の体験に来てもらう(×3人)
すっぴん、ツメを切るという女性の90%が拒絶するような乗り越えがたいハードルを乗り越えて、3人の先生(女性)が道場に柔術体験に来てくれました。もう感謝の気持ちしかない。柔術がどんなものをかがわかって、体幹の必要性を理解したとのこと。柔術もピラティスも広義のフィットネス業界ということで柔術道場のクラス運営という視点でも楽しんで頂けたようだ。
4ヶ月経過 効果を実感しはじめる
月4回コースから無制限コースに変更。自営業の特権を活かして平日の昼間等のスキマ時間を見つけてはクラスに出る。
ピラティスに行くと呼吸をたくさんして血行が良くなるためか、レッスン後に気分が凄くスッキリして体調が良くなるのでハマり始める。特に午前中のクラスに出た日は、午後の仕事の捗り方がハンパない。ピラティスだけで血行がよくなるなら、NO系サプリもカフェインもいらない(BCAAはいる)じゃないか!身体に良いわけだ。脳内麻薬でも出ているんじゃないかww
先生方に姿勢が良くなったと言われる。自分でもそんな気がする。そして、道場でスパーリング後に練習仲間の小林さんに「力が強くなった。ピラティス効果じゃないか」と言われる。ホント?確かにスパーリングの際に呼吸が楽になったのは少し感じる。しかし、スイープされにくくなった感はまだない。
5ヶ月経過:資本投下!プライベートレッスン強化
ピラティスはグループレッスンだとどうしても先生が細かい部分を見きれない。姿勢や身体の微妙な使い方が大事なので、きめ細やかな指導があったほうが圧倒的に良い。
「坐骨をもう少しだけ落として」とか
「目線をもう少しあげて」とか
「脇腹の長さを一定でツイストして、あ、今少し側屈になったから気をつけて」
といった微妙な指示がないと正しい姿勢は出来ないので先生の目の届く範囲でやった方が効率がいい。この頃はピラティスが楽しくて、効果もなんとなく感じていたので、資本投下作戦を決意。プライベートレッスンチケットを大量購入(13回分)。オッサン特有のお金の力で一気に畳み掛ける。しかし、チケットを2回消化した所で試合で怪我したため一旦おやすみ(涙)。
柔術の試合動画を見てもらった
先日の試合後に、道場の先生にサイドを取られた時に私のアゴがあがってしまってリカバー出来ないという指摘をされたので、その部分を含めてピラティスの先生に試合動画をみてもらう。普段も呼吸の際にアゴというか頭が上がる事があるので、普段の身体のクセがそのまま出ているのではないかと指摘をもらい、改善するために呼吸を背中に多くいれる事を意識したらどうかといった具体的な指示をもらう。自分の身体の謎が少し解ける。
柔術への影響はあったのか
柔術をやっていて、いくつかピラティス効果を感じた場面はあります。
身体が柔らかくなった
硬かった身体が若干柔らかくなりました。前屈する際に実感します。ベタッと胸が床につくま域には達していませんが、続けていけば出来るようになる気がします。まだまだ柔らかくなる余地はあるので、ベリンボロ、ラバーガード、インバーテッドガードがスムーズになる事が期待出来ます(まだそちらの実感はなし)
背骨と腹筋の効果
先日の試合の中で、相手の腕を取るためにボトムポジションから腹筋で起き上がる場面(糸通し)があったのですが、めちゃくちゃスムーズに動きました。腹筋と背骨が物凄く自然に苦労せずに無理すること無く動いたのです。そのシーンはこちら。以前だったら絶対に出来ない動きです。ピラティスで腹筋が強化されたことの賜物だと思います。
呼吸が楽になった
ピラティスでは鼻から吸って肺に空気を入れて口から出すという呼吸法を行うのですが、これのおかげでスパーリング中の呼吸が楽になった感はあります。口でゼハゼハやることがなくなりました。
身体のクセがわかった
前述の通り、私はサイドを取られるとアゴがあがってしまうようです。アゴが上がってしまうと丸まることが出来なくなりボトムのポジションでは致命的です。ピラティスの先生にもアゴが上がるクセがある事は指摘されていました。同じ事を2つの方向から指摘されるということはなかなか厳しい。改善するしかありません。
足の筋肉(特に内転筋)が使えていない
プライベートのマシンレッスンでわかったのですが、太腿の内転筋が上手く使えていないようです。コンバットベースが弱い原因は背骨だけではなく腿の筋肉の影響も大きいとのこと。逆にこの部分は伸び代があるのでもっと良くなると。これは嬉しい。まだまだ強くなれる!
トップポジションでのベース強化
トップポジションでの改善を狙ってピラティスをはじめましたが、残念ながらまだ実感出来ていません(日常生活に置いて姿勢が良くなったのは実感できる)。もう少しトレーニングを続ければ分かるようになるのか、それともずっとわからないのかはわかりません。答え合わせにはもう少し時間が掛かりそうです。
結論:まだ結論は出ていないがとりあえずピラティスは楽しい
まだ柔術における強烈な変化は実感できていません。しかし、ピラティスによる身体の変化は少しずつ感じる場面が出てきました。このまま継続してまた数ヶ月後に検証してみましょう。少なくともピラティスに行くのは楽しいし、やった後は気分がスッキリするし、ピラティスを通じてステキな先生方に出会えたのは本当によかったと感じています。
いつの日か試合で勝って「ピラティスこそ最強の格闘技である!」と言ってピラティス業界関係者の皆様に感謝の意を伝えたいです。
研究所からは以上です。
続編「「ピラティスは柔術に効果があるのか?」にファイナルアンサー!効果はある!」
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