こんにちは、taikiです。
2021年6月に開設された「柔術ナビ」というサイトご存知ですか??
かつて日本ブラジリアン柔術連盟やトライフォース柔術アカデミーでご活躍だった新明さんが新しく立ち上げた柔術の情報サイトです。
無料情報だけでなく、有料サービスとして柔術界の著名人が執筆するコラムも配信されていたりします。
今回は、新明さんにこれまでの経緯や今後柔術ナビでの展望について聞いてきました。
柔術ナビが目指そうとしている世界観を感じ取ってください。
基本情報
名前:新明 佑介(しんみょう ゆうすけ)
年齢:マスター3
体重:ミドル〜ミディアムヘビー級?
帯色:黒帯
主な役職:
株式会社ニューライツ 代表取締役
クインテット アシスタントプロデューサー
SNS:Facebook、twitter、Instagram
独立するまでの話
本日は、元・日本ブラジリアン柔術連盟(以下JBJJF)の事務局長、現・柔術ナビ編集長の新明佑介さんにお越しいただきました。
これまでの柔術関連のお仕事や柔術ナビについてお話を聞かせていただければと思います。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
現在は、クインテットのアシスタントプロデューサーと柔術ナビ編集長をメインに活動されているという理解でよろしいでしょうか?
現在は独立して自分の会社(株式会社ニューライツ)で代表として活動しています。
それこそ求人サイトに登録して、紹介された企業の面接を受けてといったいわゆる就職活動をしました。
そこで「本当にやりたいことを探そう」というモードになって、前から考えていた柔術メディアをやってみたいと思うようになりました。
そこで柔術ナビの構想が少しずつ形になっていきますが、収入的にはまだ立上期なので何かと大変ですよね?
柔術のことを知らない人に少しでも届けと思って仕事をしていた
JBJJFでの仕事の話
どんな経緯でJBJJFやクインテットの運営側の仕事をするようになったのでしょうか。
具体的にはエクセルにデータを入力して、会員カード発送をする業務です。そこから経理もやるようになって、大会スタッフもやるようになって、気がついたら現場を任されるようになっていったという感じです。
さらにJBJJFの大会数が増えていくに従い、現場を任せられる人を育成して、少しずつ自分は裏方に回るようになりました。
その一方で、いろんな縁があって、湯浅麗歌子選手がとりあげられた『情熱大陸』や『Youは何しに日本へ?』も協力させて頂きました。
そこで「湯浅選手の場合は、ADCC本選だとどうしても体重差があるので、それだったら5連覇の掛かっている世界柔術(ワールド柔術)の方がいいんじゃないか」という話になり、番組作りのお手伝いもさせて頂きました。
それで世界柔術(ワールド柔術)に撮影チームが行くのですが、取材申請とか手続きで揉めて許可がおりない。けど撮影チームは行っちゃったみたいな状況になって、IBJJFの知り合いやフローグラップリングの知り合いに必死に連絡して、なんとか取材と放送の許可が取れたりと裏側はバタバタで大変でしたね。
こちらは制作会社が作成した映像を放送局で審査してはじめて放送できるかどうかわかるという製作者側には厳しい条件。放送できない可能性がある中での協力・制作だったの無事に放送出来てホッとしました。しかも『日本ブラジリアン柔術連盟』も紹介して頂き、嬉しかったですね。
2つとも苦労しましたが、放送にたどり着けたのはものすごく自信にもなりました。
直接的な大会運営から離れた広報っぽい(?)仕事になってくるとメンタル的にもいろいろと変わってくると思うのですが、どのようなことをお考えだったのですか?
そもそもJBJJFはなかなかメディアに取り上げてもらえません。桜庭さんがスペシャルアドバイザーに就任したり、キン肉マンの作者ゆでたまごの嶋田隆司先生、中井義則先生の特別顧問に就任してもなかなか話題にならない。
スーパーファイトを組んでみたり、パンクラスの選手やレフェリーに出てもらったりといろんな人を巻き込んで少しでも知ってもらえればいいなぁと考えて、企画していました。
ただ、ルミナさんや宇野さんが出てくれてヤフーニュースに掲載されたということもあるので通常大会よりは多くの人の目に触れたと思っています。
クインテットのお仕事はどんなキッカケで携わるようになったのですか?
クインテットでの仕事の話
その流れで「次はどんなのがいいかなぁ」と少しずつ相談されるようになり、「今、柔術だったら○○が強いですよ」みたいな話をすると「じゃぁ、声かけてもらっていい?」みたいな流れになるわけで(笑)
実際に寝技・グラップリングがわかって、選手もたくさん知っていて、人当たりのいい新明さんを運営サイドが放っておくはずがない。
ただ、予想以上にプロのイベントの厳しさはありましたし、既にプロとして他の舞台で活躍している選手にクインテットにあがってもらうとどうしても調整が必要になってきます。
その調整では、先方にすぐ丸め込まれちゃったりして向いていないなぁと思いました。
JBJJFとトライフォースを退職した際にクインテットも辞める意向はお伝えしたのですが、結果的に続けることになりました。
皆さん、クインテットはチケットを購入して会場に見に行きましょう!!
柔術ナビについて聞いてみた
ナビプラスは順調なのか
私も柔術ナビプラスに入会しました。まだ試行錯誤の段階だとは思いますが、個人的には芝本選手のようなSNSで情報発信をしていない方がコラムを書いてくれるのはいいなぁと思いました。
三角絞め研究所でも柔術ビジネス系のネタは結構人気があるので、柔術ナビでも新明さんならではの切り口でとりあげて欲しいです。
読者からのリクエストと受け止めました!
柔術ナビの今後の展望
そもそも柔術の競技人口が多く見積もって5万人ぐらいなので、そのうちの1%、500人ぐらいが課金してくれるというのが上限かなぁと思っています。
有料コンテンツはそういったコアな柔術家に向けたサービスですね。
そうなると柔術ナビの目指すものは何なのでしょうか。
道場に行ってみて「パンチとかキックって無いんですか?」みたいな声は未だにありますので、そもそも柔術とは何かといった部分がやっぱり伝わっていない。
- 選手名鑑・選手カード
- 地方選手ならではの企業サポートの獲得方法
- 帯と試合を除いた柔術家の日常
柔術ナビから少し外れちゃうかもしれませんが、これまでも小学校で行っていた護身術指導や、身体操作術として美容・健康の部分だけを抜き出した柔術だったり、理学療法士の方とコラボした介護観点から柔術みたいな柔術の他分野への応用みたいな話もあります。
レインメーカーは言い過ぎ(笑)ですが、少しでも柔術が知らない人に届けば嬉しいし、ビジネスとしてお金が伴った形で柔術界がもっと潤ってくれるといいですよね。
「柔術ナビ単体で儲かるのかなぁ、新明さんは大丈夫なのかなぁ」みたいに考えていた自分がスケールの小さい人間に思えてきて恥ずかしいです(笑)。
それでは最後になりますが、新明さんから一言お願いします。
まとめ:活動する環境が変わっても根本にある想いは同じ
新明さんのこれまでの活動について伺いました。
JBJJF在籍時から現在の柔術ナビでの活動において一貫しているのは「柔術を多くの人に届けたい」という想いでした。
会社や立場は変わっても想いがブレずに活動していることが、新明さんの周りにいろんな人が集まって、コラボして、新しい価値を生み出すキッカケになっているのでしょう。
近年の柔術の露出が増えている理由の一つに新明さんのような「柔術を少しでも広めたい」という想いを持って活動している方がいらっしゃっいます。柔術家として柔術を楽しんでいる我々こそがそういった草の根活動をしている方々を応援していかなければなりませんね。
柔術界のレインメーカーとして、活躍してもらいましょう!!
以上「『柔術ナビ』の新明佑介編集長に聞いてみた」でした。
オマケ
新明さんは選手としてもかつてご活躍でした。ワールドマスターでの勇姿です。