こんにちは、taikiです。
先週からラペル技にハマって、いろんな動画を見ていました。
その中でも芝本先生のラペルセミナーの動画がとってもわかりやすく、芝本先生の思想が伝わってくる作品だったので紹介したいと思います。
皆様は、2020年10月の芝本先生のインタビュー記事を覚えておりますでしょうか(読まれていない方はこちらからどうぞ)。
その中で芝本先生が「技を循環させる」ということを仰っていました。
紹介するセミナー動画がまさにその思想をそのまんま反映させている内容になっておりました。
これを理解していると内容が頭に入りやすくなりますので、ラペル技に興味がある方もそうでない方もぜひ参考にしてみてください。
構成から読み解くラペルセミナー
先日の試合をキッカケにラペル技にハマっております。
その中でも芝本先生のラペルセミナーがとってもわかりやすく、芝本先生が何万回と試行錯誤したうえで辿り着いた結論が展開されていて頭にスッと入ってきます。
ん?俺には頭にスッと入ってこない?
私は芝本先生にインタビューをしてかなり頭の中を覗かせて頂いたので、それを元にわかりやすく読み解きましょう。
ちなみに私はこのセミナーは参加しておりません。先日、動画を購入して見ただけです。
本編のセミナー動画はこちら。
中身に入る前に、前提となる循環についておさらいしましょう。
「技を循環させて行き止まりがないようにする」というのがポイントです。
これがわかった上で、収録内容を見ていきましょう。
- ワームガードからのバックテイク(0:00~)
- リバースデラワームからのバックテイク (7:23~)
- グリップスイッチ、バックテイク (10:45~)
- シングルレッグXワームからバックテイク (13:33~)
- シングルレッグXワームからワームガードトランジション (18:12~)
- ラペルラッソーガードからバックテイク (21:27~)
- ラペルラッソーガードからシングルレッグXワーム、ワームガードトランジション(補足) (26:21~)
セミナーということもあり、コンパクトに7つです。
この7つの技は入り方はいろいろあれど、すべてバックテイクでフィニッシュで共通しています。
図解するとこんな感じ。
デラ+ラペラだったり、シングルX+ラペラだったりと形は違えど、バックテイクにつながります。
これらのポジションと収録されている内容を項目ごとにまとめるとこうなります。
1のデラ+ラペラに矢印が集まったり出たりしていることがわかると思います。
技の循環ですね。
この全体像が見えるとこのセミナーの中でどこから習得するべきかの優先順位も同時に見えてきます。
明らかに1,2,3ですね。
この展開にシングルX+ラペラやラペルラッソーの展開が加わってくると攻撃が多彩になってきます。
逆にラペルラッソーの6から始めるとそれだけが孤立しますし、7をやったとしても1のデラ+ラペラの展開が出来なくては意味がありません。
コンパクトなセミナーですが、よく練られた構成になっていることが伝わってきます。
まとめ:作品に込められた思想を感じ取ろう
製作者の思考が理解できると技をなぞるだけでなく、概念として取り込むことができます。
今回紹介した教則動画に限らず、漫画でも小説でもYoutube動画であっても製作者側の意図や思考を理解できると内容がスッと頭に入ってきます。
コンテンツをただただ消費するのではなく、製作者の想いに考えを巡らせてこそ、お値段以上の価値を引き出せるでしょう。
柔術に限らずいろんなところで応用が効く考え方ですので、日常から常に意識してみてください。
今週は以上です。
怪我のない、楽しい柔術生活をお送りください!
あわせて読んでほしい
芝本先生のインタビューはとてもおもしろいので未読の方はぜひ読んでみてください。
オマケ
芝本先生の「技の循環」の考え方は、攻守の違いはあれど、喧嘩商売に出てくる「煉獄」に近いんじゃないかと思ったりもします。
興味ある人はどうぞ。12巻あたりで『煉獄』の正体が解明されます。