こんにちは、taikiです。
前回からだいぶ空いてしまいましたが、お元気でしょうか。
自粛期間に柔術をしなかったら、柔術のブログも書けなくなって間が空いてしまいました。やはり、柔術をしてこその柔術ブログですね。
まだまだコロナの影響は続いていますが、練習は再開できて、少しずつ日常生活を取り戻してきました。
三角絞め研究所もまったく書かないと皆さんに忘れられてしまいますので、少しでも文筆活動を再開できればと思います。
今回は、格闘技界でもっとも勢いのある朝倉未来選手がYoutubeで対戦相手の分析に関して面白いことを仰っていましたので、取り上げてみました。
対戦相手の分析
朝倉未来選手と矢地祐介選手との対談で、対戦相手の分析に関して話しています。
14:40頃から
何年も前だから関係ないでしょって思うんだけど、癖みたいな変わらないものって残っててそこを見たりするんで。
これを聞いた時に、さすがだなぁと思いました。
私もワールドマスターの時は、flograpplingで対戦相手の過去の試合とか探して対策とかしましたが、直近の試合を中心に見ていました。
どうしても直近の試合の方が今に近いと思いがちですが、見る視点さえ変えれば、有益な情報が取れるんですね。
頭の柔らかいトップ選手・トップYoutuberだからこその自分にない視点だなぁと新しい気付きでした。
俺の白帯時代にクセはあるのか
そうなると「自分の昔の試合から癖のようなモノは読み取れるのか」が気になってきました。
はい、見ましょう。
白帯時代
4:30あたりでスパイダーガードから右足を蹴りぬく形で三角絞めを狙っていますね。
現在(紫帯)
同じように1:34あたりでスパイダーガードから右足を蹴りぬいて三角絞めに入る動きをしています。
こういう部分の癖を見抜きつつ、対戦相手を分析するのですね。
久しぶりに白帯の頃の試合を見て、確かに技の精度は上がっている(かもしれない)けど、ベースの動きは変わらないものだなぁと実感しました。
きっと、今後練習を重ねて、帯が上がっていってもこのあたりは変わらないんでしょう。
デビュー作品に見るルーツ
朝倉未来選手のコメントをもう少し抽象化してエッセンスを抜き取って解釈してみましょう。
格闘技選手であればデビュー戦や初期の頃に癖が出るのであれば、漫画家や小説家はデビュー作にこそルーツや原点が見えるのでしょう。
村上春樹であれば、『ノルウェーの森』ではなく『風の歌を聴け』であり、冨樫義博であれば『HUNTER×HUNTER』ではなく『幽遊白書』からさらにさかのぼって『てんで性悪キューピッド』(これに反応した方は、昭和生まれのオジサンですw)になるわけです。
柔術界においても同じことが言えるか、考えてみましょう。
芝本先生のデビュー作
芝本先生の最新作「限界突破xモダン柔術サバイバー」のプロモ動画を見るとわかりますが、凄まじい技の応酬です。
もちろんこの動画から見ても得るものはたくさんありますが、「デラフック」から「Xフック」「ツイスターフック」「バタフライフック(クラブライド)」あたりのコンセプトを理解していたほうが頭にも入りやすいでしょう。
つまり、ルーツは芝本先生の最初の作品であるベリンボロにあるわけですね。
テクニックが進化して、ここに収録されていても使わなくなっちゃっている技もありますが、フックごとに技術体系を分けるといったコンセプトは今の作品でも十分に感じ取れます。
まとめ:核となるものはデビュー当時につまっている
物事を見る際に、最新の情報を欲しがりがちですが、核となるものは初期の頃にあったりします。
古いから意味ないではなく、古いからこそ現在も残る骨太な部分がクッキリと見えたりするのでしょう。
最新情報であっても古い情報であっても、その情報を活かすも殺すも情報を読み解く本人しだいです。
朝倉未来選手の対戦相手の分析に関する着眼点がキッカケで、物事を分析する際の注意点がわかったような気がしました。
ぜひ、どんな情報であってもそれを有効に活かせるような視点と頭の柔らかさを意識しましょう!
研究所からは以上です。
あわせて読んでほしい
今回取り上げた芝本先生の最新作ですが、ルーツであるベリンボロを私なりに解釈してまとめたベリンボロマップもあわせて参考にしてみてください。