出所:Bloomberg
こんにちは、taikiです。
先日、カルロス・ゴーン逮捕という衝撃的なニュースがありました。
この報道を受けて私の前職の偉大な先輩がニーチェを引用してフェイスブックでコメントしていました。
その時に引用していた言葉がこちら。
(注:ニーチェは19世紀後半のドイツの哲学者で、有名な言葉に「神は死んだ」とか「超人」があります。)
怪物と闘う者は、その過程で自らが怪物と化さぬよう心せよ。おまえが長く深淵を覗くならば、深淵もまた等しくおまえを見返すのだ
フリードリヒ・ニーチェ 『善悪の彼岸』
その方は、怪物を自動車業界、闘う者をカルロス・ゴーンと例えて、カルロス・ゴーンが気付かずに怪物になってしまったという比喩としてニーチェを引用していました。
カルロス・ゴーン逮捕のニュースにニーチェを持ってくるあたりにセンスの良さを感じると共に、このニーチェの言葉は柔術でも使えないかなぁと思いついてしまいました。
今回の記事はそんな思いつきがきっかけでニーチェと柔術という異次元の組み合わせで考えてみたいと思います。
怪物をベリンボロと考えてみるとどう解釈できるか
ニーチェの言葉を下記のように置き換えて解釈してみましょう。
怪物:ベリンボロ
闘う者:ベリンボロを習得しようとする人
深淵:ベリンボロのディープな世界
これらをニーチェの言葉に当てはめるとこんな感じになります。
ベリンボロを極めようとする者は、その過程の中で自らがベリンボロと化さぬよう心せよ。おまえが長くベリンボロのディープな世界を覗くならば、ベリンボロのディープな世界もまた等しくおまえを見返すのだ
どうでしょうか?
なんとなくニュアンス伝わりませんか?
伝わらない?
そうですよね。もう少しわかりやすく噛み砕いていきましょう。
ベリンボロをする者は、その過程の中で自らがベリンボロをされないように心せよ。おまえがベリンボロを仕掛けようとするならば、ベリンボロもまた等しくおまえを狙っているのだ
これで少しはわかりやすくなったでしょうか。
要は「ベリンボロを練習するのであれば、カウンター技も一緒に学びなさい」ということです。
このニーチェの言葉をうまく解釈して(?)テクニック動画に落とし込んだのがこちら。
橋本選手によるベリンボロのカウンターアタックです。
まとめ:ニーチェの思想は柔術にも活かせる
いかがでしたでしょうか。
今回は、カルロス・ゴーン逮捕からニーチェを引用された方がいらっしゃいました。私はそのニーチェの言葉からベリンボロのカウンター技を連想しました。
つまりカルロス・ゴーンは、我々柔術家にカウンター技の重要性を常に忘れてはいけないということを教えてくれたのです!
ゴーン逮捕の真相はゴーンの個人的な欲望によるものなのか、組織的なクーデターなのか、ルノーとフランス政府を巻き込んだ陰謀論的なものなのか時間と共に解明されてくることでしょう。
しかし、事の真相に関わらず、我々はゴーンの教えを胸に刻んで自分の得意技のカウンター技をテーマに練習してみてがどうでしょうか。
以上「カルロス・ゴーンとニーチェに学ぶベリンボロのカウンターテクニック」でした。
研究所からは以上です。
おまけ
ニーチェという哲学家に興味を持ってしまった方は一番わかり易いこちらをどうぞ。
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