こんにちは、taikiです。
先日のYoutuberの記事を読んだ多くの方から、「橋本選手のインタビューやるんですか??出来るんですか??」と問い合わせがありました。
私も直接お話を聞いてみたかったのと皆さんからのニーズもあったので、橋本選手に思い切って取材依頼をしたところ快諾頂きました!
勉強になったし面白い内容だった!
僕は全然語るのオッケーです^ – ^ https://t.co/ioMtqrTxrJ— Tomoyuki (@tomohashi_) 2018年8月16日
本日は、アダルト黒帯全日本王者の橋本選手ではなく、柔術Youtuber Tomoとしてのインタビューになります。あのシュールなYoutubeの謎を解明しつつYoutuber Tomoが伝えたいことを聞いてきました。
お楽しみください!!
橋本知之選手の基本情報
名前:橋本 知之(はしもと ともゆき)
生年月日:1993年4月20日
体重:ルースター〜ライトフェザー級
所属:CARPE DIEM
SNS:Facebook、Twitter、Instagram、質問箱
Youtube:Tomo BJJ Channel
主な戦績:
黒帯
2018 全日本王者
2018 ムンジアル3位入賞
Youtubeをはじめたきっかけ
taiki
橋本さん、こんにちは。
本日は柔術Youtube界で猛威を振っている新進気鋭のYoutuber Tomoさん(以下、Tomoさん)をゲストにお迎えしてお話を聞いていきたいと思います。
先日取り上げたYoutuberの記事がキッカケでこのような機会を頂くことが出来ました。
本日はよろしくお願いします!
こちらこそ、よろしくお願いします。
Tomoさん
taiki
本題のYoutubeに入る前に、Tomoさんのことを知らない読者の皆様の為にも自己紹介を兼ねてTomoさんが柔術をはじめた頃から現在に至るまでの経緯を簡単に教えてください。
そもそも柔術はどんな経緯ではじめられたのでしょうか?
ネガティブで生きることに希望を見いだせない若者であった僕を母親が心配して、徳島のタウン誌を持ってきました。
そのタウン誌の中に柔術道場掲載されていて、柔術をはじめました。
写真:Youtubeで子供の頃の思い出についても語ります
Tomoさん
taiki
フリーペーパーの広告から柔術をはじめた!?
衝撃です。
柔道やっていたとかじゃないんですね。
はい。その後柔術にハマって、高校生の頃も大学行かないでバイトしながら柔術やれればいいやぐらいに考えていました。
結果的に、地元の徳島大学に進学しましたが、大学生活を過ごしながら就職活動が見えてきた段階で、普通に就職とかはできなさそうだなぁと思い、東京で柔術をやることにしました。
縁あってカルペディエムに所属させて頂き、現在に至ります。
Tomoさん
taiki
柔術に出会えてよかったですね。
柔術に傾倒していく一方で、Youtuberとして動画配信をするようになるキッカケはどのあたりにあったのでしょうか。
もともとニコニコ生放送やYoutubeは好きでよく見ていました。
好きで見ていると自分でもやりたくなって、自分でやるようになったという流れです。
Tomoさん
taiki
柔術でもカッコいい技を見たら自分でもやってみたくなる的な感じですね。
やってみたいと思ったら、実際にやってみるのがなんとも立派ですねぇ。行動力大事です。
ちなみに好きなYoutuberとかいるんですか?
いろいろ見ていますけど、加藤純一(ウンコちゃん)とかヒロユキとか野田草履あたりは好きですね。
あまり作り込まれていない、アングラっぽくて適当な感じの動画が好きです。
写真:大学を死ぬほど辞めたい人向けのアツい想いを語っています
Tomoさん
taiki
ああ、わかりますw
力の抜けた感じですよね。
私を含めた読者の柔術オジサンの為にわかりやすく言うと、昔の深夜番組的なノリですね。
Youtubeで動画配信を行う目的
taiki
BJJ Tomo channelでは何を目的として情報発信しているのでしょうか?
目的は大きくは2つあって1つは、動画を通じて視聴者の皆様に柔術の面白さを伝えることです。
柔術の面白さと言っても、僕の場合は「頭を使って考える楽しさ」です。
フィジカルを鍛えればもちろん柔術も強くなりますが、やっぱりフィジカルだけじゃ強くなれないですよね。
だからこそ柔術のテクニックに関しては動画を通じて発信していきたいです。
逆に頭を使って考えるのが嫌なら、柔術じゃなくて筋トレやって坂道ダッシュをひたすらやっていればいい(笑)
Tomoさん
taiki
おお!
フィジカル軽視と誤解されそうな表現!!
読者の皆様、フィジカルがどうでもいいとは言ってませんよ。誤解しないでくださいね!
とはいえ、フィジカルが弱い私は、技巧派柔術家節炸裂でなんだかウレシイです(笑)
写真:全日本選手権も自ら解説
例えば、多くの人は僕の心の先生であるカイオ・テハのテクニックはスゴイと認めます。しかし、それはカイオだけのモノと思っている人が大半で、「俺なんかそんなに上手になれないよ」と思って、習得を諦めちゃう。
けどそうじゃなく、丁寧に紐解いて考えながら学んでいけば理解できて実践できるようになります。
理解できて実践出来るようになるとテクニックが改善され、柔術の強さに結びつく。
このことをみんなが理解してくれると、柔術のテクニックやそれを伴った柔術家の評価が高くなります。残念ながら現状では、まだ僕が想定するような評価は得られていません。
また、柔術は一人では強くなれないし、リアクションがすべてな部分もあるので、柔術をやっているみんながもっと技のことを頭を使って考えて追求していったら柔術界全体が向上すると思います。
Tomoさん
taiki
だからこそTomoさんはクラスやセミナーではテクニックを出し惜しみせず、試合は自ら動画解説しているのですね。
人によって柔術の面白さは違いますが、僕は頭を使って考えて楽しむ頭脳派柔術の面白さを広めていきたいです。
Tomoさん
taiki
Tomoさんの想いが伝わってきました。
もう1つの目的はなんですか?
もう1つの目的は収入の多様化です。
現在、所属道場の給料で生活していますが、将来的には給料以外にも収入源を増やしたいと考えています。
僕の動画配信が将来的に収入のサポートになればいいなぁと考えています。
もちろん、短期的には無理ですよ(笑)
そのためにも今は少しでも多くの人に見てもらって、僕のことを知ってもらうことが目的です。
Tomoさん
taiki
短期的な視点と中長期的な視点で物事をしっかりと考えていらっしゃるのですね。
シュールでカオスな動画を深く考えずに配信しているだけではないようですw
収入面を考えるのはまだまだ先なので、今は「橋本知之」を皆さんに身近に感じてもらいたいなぁと思っています。
柔術の先生、もっと言えば師範となると偉そうでちょっと近寄りがたい存在と思われがちです。勝手に誤解された堅いイメージが先行するのも嫌なので、自分から「橋本知之は本来こんな人間です」というのは出していこうと考えています。
とは言っても、勝手に身近に感じすぎて、馴れ馴れしくされても困るんですが(笑)
Tomoさん
taiki
橋本知之と言えば、頭脳派で強い柔術家だけど、実はヲタ気質があって、漫画が好きで、本当は女の子にモテたいと思っている普通の男の子だから応援がてらにチャンネル見てね的な感じですか(笑)
かっこよく言うとブランディングってやつですね。
写真:Youtubeのサムネイル画像。この表情も良くも悪くもTomoそのもの!!
そうですね(笑)
良くも悪くも、正しく理解して頂ければ幸いです。
Tomoさん
Tomo BJJ channelの運営について
企画・撮影・編集の話
taiki
今度はチャンネル運営について教えてほしいのですが、動画の企画・撮影・編集は一人でやられているのですか?
そうです。基本的に一人で思いつきベースでやっています。
特にネタ帳があるわけではありません。
柔術のテクニック動画に関しては、普段の練習の中から出てきたりするので事前にある程度考えて作っています。
Tomoさん
taiki
一人語りや料理や漫画解説といった非柔術系コンテンツの荒々しさは、1発録りだからこそなんでしょう。
動画の編集はどうやっているのですか??
編集はすべて携帯でやっています。
最近、ようやくPCを購入しました。まだうまく操作できませんが、編集技術も身につけたいです。
Tomoさん
taiki
携帯でサクッとYoutube用の動画を作っちゃうあたりはとても若いですね。
オジサン柔術家の皆様、これがデジタル・ネイティブ世代ってやつですよ!
写真:こんな編集もすべて携帯でやっています!
動画のリリース頻度ですが、結構な頻度でアップしています。
月何本ぐらいのペースで動画をアップするといった目標とかルールはあったりするのでしょうか?
少なくとも週1のペースでリリースしたいと考えています。
それがしょうもない動画だったとしてもとにかく出す。
とにかく出すことでいろんなノウハウも蓄積されてプラスになります。
逆に再生回数は特に目標は設定していないです。
Tomoさん
taiki
「とにかく出す」は良いですね。
柔術で例えるなら、「強くなったら試合に出る!」と言っていたらいつまでたっても試合に出るタイミングが来ないので、とりあえずエントリーして今持っている技で戦ってみるみたいな感じでしょうか。
このマインドがあれば、何事も失敗を恐れずに人生楽しく突き進んでいける気がします。
写真:自分で描いた絵で漫画解説!!再生回数が伸びなくたってとりあえずやってみることが大事!!
非柔術系動画をやる理由
taiki
料理や漫画解説のような非柔術系動画はどんな思いでつくられているのでしょうか?
非柔術系の動画を見てTomoさんのイメージが結構変わった人も多いと思いますので、このあたりの思いを教えてください。
料理に関しては、減量中に料理動画を見ていたら自分もやってみたくなってやりました。
漫画に関してもほぼ同じで、漫画の批評とかすごく好きで、人がやっているのを見たら面白そうで自分でもやってみたくなってやってみました。
実際に自分でやってみるとわかるのですが、思っていた以上に難しい(笑)
Tomoさん
taiki
柔術のテクニック動画を見て、これなら出来そうだと思って実際に道場でやってみると想像以上に難しくて思うように出来なかった的な話ですね(笑)
はい。
とはいっても漫画だったら動画がキッカケで面白い漫画を紹介してもらったり、料理であれば動画の中の作業のミスを指摘してもらったりと視聴者との交流もあって、楽しんでやっています。
自分が楽しめているので、こういう動画もありなのではないでしょうか(笑)
Tomoさん
taiki
Tomoさんは、何事も見ていて楽しいことは実際に自分でもやりたくなって、実際にやっちゃうという点が常に一貫していますね。
どんなに自分が「やってみたいな」と思っても、実際にやることが出来ずになんとなく時間が過ぎちゃうことが多いので、この行動力は見習いたいです。
柔術Youtuberとしてどこに向かっているのか
taiki
ここからは、今後のTomo BJJ channelについて聞かせてください。
今のチャンネルを将来はどんな風にしたいですか?大きな方向性をお持ちでしたらぜひ教えてください。
僕は、将来道場経営して先生をやるというよりも柔術家の皆さんの心の先生になりたいんですよね。
Tomoさん
taiki
心の先生??
僕は、徳島にいる頃にカイオ・テハのオンライン動画をよく見ていました。僕の柔術にはカイオの要素が入っています。だからカイオは心の先生だと思っています。
僕は、柔術をやっている皆さんの心の先生的な存在になりたいと思っています。
写真:心の先生カイオ・テハ
Tomoさん
taiki
心の先生とは、リアルで会ったことがある・なしに関わらず柔術的に大きな影響を受けた人のことですね。
そして、心の生徒達と「頭を使って考える柔術」を共有していて、リアル・ネット関係なく気楽に付き合えるような関係が作れたら理想的です。
BJJ Tomo channelが将来的にその想いを実現するための場所になればいいなぁと考えています。
Tomoさん
taiki
なるほど。
柔術のYoutubeチャンネルと言っても、メジャーなグレイシーブレイクダウンあたりとは異なりますね。
そうですね。
グレイシーブレイクダウンは、企画や編集能力は非常に高いと思いますが、僕の目からは再生回数やPV重視でビジネス的に見えてしまいます。
もちろんグレイシーブレイクダウンにも何かしらの想いはあるのでしょうが、僕とは方向性が違います。
Tomoさん
taiki
いろんな話が繋がって、Tomoさんの理想郷(≒ユートピア)が見えてきました。
Tomoさんとしては、動画配信を通じて、気楽に付き合える心の生徒達と「頭を使って考える柔術」を追求していくことが将来の目標なのですね。
柔術Youtuberとして配信活動を続けていたらそんな素敵な柔術ユートピアが出来るような気がします。
はい。そんな感じです。
Tomoさん
taiki
それは最後になりますが、読者の皆様に何かお伝えしたいことはありますでしょうか?
僕のことに興味を持って頂けたならぜひTomo BJJ channelを見てください。
また、こんな企画をやってほしいといったリクエストやご意見・ご感想があればぜひお願いします!!
柔術の技でもそうでなくても、持ち込み企画でも構いません。
ニコニコ動画のコメントぐらいお気軽にご意見やご要望を頂けると嬉しいです。
Tomoさん
taiki
Tomo BJJ channelに興味を持たれた皆様、ここに書き込むなり、Tomoさんの質問箱に投稿するでも直接コンタクトするでも構いませんので、ぜひお気軽にお問い合わせください!
↓これぐらいお気軽に!!
本日はありがとうございました!!
まとめ:Youtuberは手段!自身の柔術ユートピアを目指すデジタルネイティブ柔術家であった
いかがでしたでしょうか??
あのシュールでカオスなYoutubeの謎が少しは解けたのではないでしょうか。
今回はYoutuber Tomoさんとしての出演でしたが、柔術家の皆さんからみたら全日本王者でありムンジアルに毎年チャレンジし続けている日本を代表する柔術家の一人ですよね。
そんな生きている世界が違う人と思いがちなトップ柔術家ですが、ストイックな体育会系で育ったわけでもなく、ネットカルチャー全開のYoutube・ニコニコ生放送育ちの自分を偽ること無くストレートに表現し、とても好感が持てました。
また、柔術思想的にはカイオ・テハのTechnique conquers allが近いのでしょう。そして、その思想を共有している人達とみんなで強くなりたい。
そんなご自身の理想の柔術ユートピアをインターネット空間を通じたバーチャル道場としてぜひ実現してもらいたいと思いました。
面白そうだと思ったら自分でやってみたくなるとう行動力と覚悟さえあれば実現できる気がします。
以上、”柔術Youtuber “Tomo”に聞いてみた!「俺はみんなの心の先生になりたいっっ!!」”でした。
研究所からは以上です。
オマケ:名作動画集
柔術系の動画とそれ以外の動画では世界観が異なります。
Tomoさん自らが語っていたように、非柔術系の動画は荒削りなアングラ感がありますが、むしろこの動画がどのように洗練されてYoutuberとして白帯から黒帯にあがっていくのか工程を楽しみましょう。
semifinals in world 2018 で僕がどのようにしてブルーノにパスされたかの解説と反省
ムンジアルの準決勝のブルーノ・マルファシーニ戦を自ら解説して、道場で再現もしています。
トップ選手がここまで丁寧に解説してくれるのは嬉しいですよね。
未来のストリートファイトではベリンボロが最強という事実について
ベリンボロがストリートファイトで使えるという独自の理論を展開しています(笑)こういう頭の柔らかさや自由な発想こそが橋本選手の強さの根源だったりするのではないでしょうか。
オマケ2:オススメYoutuber
TomoさんのおすすめYoutuberです。いろんな人が世の中にはいらっしゃって、もうオジサンにはわかりません(笑)
とはいえ、Tomoさんのルーツ的なモノは感じ取れるはず!
加藤純一(ウンコちゃん)
Tomoオススメの加藤純一(ウンコちゃん)のチャンネルです。確かにBJJ Tomo channelのルーツが垣間見える。
野田草履
見た目のインパクトが強烈ですが、テンション低めのダウナー型Youtuberな所はTomoさんに近い?
オジサンにはよくわからんです。野田草履氏は立派なオジサンですが、、、、
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