こんにちは、taikiです。
以前、ピラティスは柔術に効くのか取り上げましたが、その続編です。
というか、結論でました。効きます。結論が出た所で、振り返っていきましょう。
ピラティスにどれ位通ったか振り返ってみる
2017年3月に入会して、2018年7月まででグループレッスンとプライベートレッスンで160回クラスを受けました。
1日で2レッスン受けた日もあったので、月9回、週2.2回ぐらいのペースで通い続けたイメージでしょうか。
道場の休館日と午前中のクラスをパラパラと入れるようにレッスンを入れていました。このあたりは自営業の特権をフル活用させて頂きました。
ピラティスを通じて何か変わったことはあるか
ピラティスの創設者ピラティスさんによると、レッスンを10回受けると気分が変わり、20回受けると見た目が変わり、30回受けると別人になるそうです。
それよりはもう少し時間がかかった気がしますが、そんな感じで変化をしていったのは実感しました。
姿勢がよくなった
一般的に言われるピラティスで改善すると言われていることはそのまんま自分の身にも起きました。
そんなフワッと「よかった♡」的なことを言われてもコレを読んでいる方は全く面白くないと思いますので姿勢がどのように変化したのかを実際に見てみましょう。
同じような場面で姿勢を意識していない状態の写真がなかったのですが、試合動画ならそれがわかるんじゃないかと思いピックアップしました。
最初の5秒ぐらいのマット中央に向かうシーンに注目してください。
Before 2016.08
After 2017.08
どうでしょうか?
背中の丸まり具合と頭の位置の違いわかりませんかね??
姿勢がよくなって猫背が直りました!
マッチョになった
ピラティスは体幹・インナーマッスルを鍛える的な謳い文句で宣伝されます。
しかし私がピラティスを通じて実感したことは、インナーマッスルもアウターマッスルも両方付くということです。
この画像を御覧ください。
2016.09
2018.07
ピラティス前後の見た目です。
両方共体重は68kgぐらいですが、体脂肪率が13%から11%ぐらいに変化しています。
よーく見ると腹筋がうっすらと出てきたのと胸筋がついてきたのがわかりますよね。
わかりにくい??
わかりにくいかもしれませんが、ピラティスしかやっていないのにあきらかにアウターマッスルもつきました。
久しぶりにあった人にも身体つきが変わったと言われます。
インナー/アウターマッスル論に関して自分が考えた結論
インナーマッスルとアウターマッスルのどっちが大事議論が定期的にネット上で行われるのを目にします。
体幹トレーニングはインナーマッスル、ウエイトトレーニングはアウターマッスルを鍛えるといった対象的な概念で語られることが多いです。
インナーマッスルは体幹を鍛えて使える身体を、アウターマッスルは見栄えの良いモテる筋肉的なイメージを打ち出しているのを誰もが見たことありますよね。
これに対して私なりに得た結論は、インナーマッスルを鍛えようとしてピラティスやってもアウターマッスルも鍛えられるし、アウターマッスルを鍛えようとしてウエイトやってもインナーマッスルは鍛えられるです。
インナー → アウターの根拠
前述の通り自分の身体を通じて実感しました。また、ピラティスに通ってレベルの高いクラス、柔術で言うところの紫帯以上のクラスに出たのですが、そこに参加していた女性はスゴイ筋肉の方が多かったです。しなやかどころか普通にマッチョでした。
アウター → インナーの根拠
道場でウエイトセミナーに参加した時に感じました。
道場にパワーラックが導入されて、ベンチプレスやスクワットの動きを習ったのですが、フォームに関してはピラティスでよく言われていたこととまったく同じでだったのです。
例えばスクワットは太腿がメインに思われがちですが、腹筋を上手に使って体幹を安定させることでもありますから、インナーマッスルも求められます。
動かす身体は同じなんだからウエイトトレーニングだろうとピラティスだろうと身体的に正しいフォームも同じなのは当然ですよね。
そんなこともあってフィジカルに関しては、それぞれのアプローチの違いはあれど、ピラティスもウエイトも「正しい身体の使い方を理解した上で鍛える」という意味で同じと考えるようになりました。
マッチョになりたい人を集客するためには、ウエイトトレーニングがよくて、そんなに筋肉つけたくないけど適度に痩せて締まった身体になりたい人を集客する為には、ピラティスやヨガというワードを使うとうまく集客出来た程度の違いなのかなぁと。
柔術で例えるなら、三角絞めで極めて勝つというゴールに対して、クローズドガードから三角絞めを狙うか、サイドポジションから三角絞めを狙うか程度の違いで得られる成果は同じ的な感じ?
インナーマッスルとかアウターマッスルについてネットで調べる時間があるなら、どっちでもいいのでトレーニングをした方が早いです。
柔術への影響はあったのか
ここからが重要な所で、世の中にあまり出回っていない柔術とピラティスの相関関係に関する情報です。
既に冒頭で述べたように効果はありました。
トップポジションへの影響
ピラティスをやっていると「骨盤を動かさないように!」とよく言われます。
最初はよくわからないのですが、これが分かるようになると体幹が強くなります。(続けていると不思議とわかるようになる)
骨盤が安定するとベースが安定します。それに広背筋を使って背骨を伸ばして姿勢を良くすることと、太腿の内側の筋肉が連動してくると足と骨盤と背骨が一体化して更に強いベースが生まれるます。要は骨盤を中心に腹筋や背中や腿の筋肉を連動させて大きな力を生み出しましょうといったイメージでしょうかね。
これはピラティスをはじめて6ヶ月ぐらい経過したあたりからわかるようになってきました。実際にスパーリングでも以前よりもスイープされにくくなったと思います。
以前はトップからパスガード出来る気が全くしませんでしたが、最近はトップポジションが楽しくなってきました。試合でもチョイチョイ試すようになってきています。
主に効いたと思われるエクササイズはこちら。
背骨ストレッチ
これは肩の後ろ側、背中の筋肉、僧帽筋がつくそうです。ここがつくと胸が開くようになって猫背が治ります。そして柔術的には胸が開いて背筋が伸びやすくなるためベースが安定するそうです。軸がブレずに持たれた襟をブチっと切ることが出来ます。
ペルビックカール
これはいろんな部分に効くのですが、特に内腿の内転筋がツライ動きです。内腿の内転筋が上手く使えるようになるとコンバットベースが安定します。
これらの動きは1回1回は地味です。この地味な運動をとにかく長期間に渡って継続するということがツライです。お金を払って通わなかったら挫折していたのは間違いありません。家で一人で1年以上続けることが出来る人は尊敬します。
ボトムポジションへの影響
トップポジションの改善を目標にピラティスをはじめましたが、ボトムでも効果はありました。多少崩されてもすぐに体を戻せるのです。
ピラティスのエクササイズでこんな動きがあります。
ティーザー
先生と話していて、「これが出来るようになるとスパイダーガードが安定するし、重心がかわらない状態で手足がバラバラに動かせるようになると手足だけで相手の攻撃をいなせるようになると楽なんじゃないですか」と。
これは先生が柔術を体験した時にやったスパイダーガードの動きを元にアドバイスをくれました。
確かに下からのアタックでも重心がブレないほうがヨコに潰されてパスされにくくなるだろうし、アタックもしやすくなる気がする。
ロールオーバー/ジャックナイフ
これは柔術をやっている人にとってはインバーテッドガード用のエクササイズとしか思えません。
背骨を柔らかくして、腿の筋肉を上手に使う感じでしょうか。
まとめ:フィジカルトレーニングには才能やセンスは関係ない!ぜひチャレンジを!
ピラティスをやっていて思ったのですが、フィジカルトレーニングは才能とかセンスは関係なく、(正しくやれば)やっただけ自分に返ってきます。
筋肉はウソをつきません(笑)
最初はフォームが良くわからないので、分かる人に見てもらいながらやりましょう。出来れば柔術を知っている人に見てもらうのがベストです。そういう人がいなかったら、トレーナーに柔術を体験してもらいましょう。基本的にインストラクターは運動するのが好きなので、柔術の体験は喜んで参加してくれます。
ピラティスに関して言えば、ピラティスはマットを使って寝た状態でやる事が多く、スパイダーガードやインバーテッドガードだったり、マウントを取られた状態といった「柔術に当てはめるとあのポジションか」的な動きがたくさんあります。
そのポジションでの安定感や身体の使い方にフォーカスされるので、柔術との相性はとても良いのではないでしょうか。言われたままにこなすのではなく、柔術の何に効くのかをイメージしながらやりましょう。そのイメージがあると単調なフィジカルトレーニングも景色が変わってきます。
ぜひ、私のようにフィジカルに自信がない人はチャレンジしてみてください。インストラクターの先生方(女性が多い)が優しく親身になって教えてくれますよ。
次回は、ピラティススクール攻略法について触れようと思います。
研究所からは以上です。
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